さまざまな色に煌めく姿から希望の石とされてきた、オパール。見る者を惹きつける不思議な煌めきを放つ宝石です。10月の誕生石であるオパールの歴史と特徴、石言葉などを紹介します。

オパールは、大きく分類して「プレシャスオパール」と「コモンオパール」の2種類があります。見る角度によりキラキラと光が浮かびあがり、色が変わって見える遊色効果を持っているのが「プレシャスオパール」で、反対に遊色効果がないものが「コモンオパール」です。

オパールの地色は大まかに分けて４つあり、白色・乳白色を「ホワイトオパール」、灰色・黒色・青色を「ブラックオパール」、無色を「ウォーターオパール」、赤色・橙色・黄色を「ファイアオパール」と呼びます。

遊色効果の有無や、色によってさまざまな種類があるオパールですが、その中でも知名度が高いのは、遊色効果のある「プレシャスオパール」で、特に赤色の光が出るものは価値が高い傾向にあります。

また、オパールは宝石内に水分を蓄えている鉱物です。乾燥に弱い性質を持っているので、乾燥した空間で保存するとヒビが入り、割れる可能性があるので取り扱いには注意が必要です。

オパールの語源は、古代ローマで「貴重な石」の意味を持つOpalusや、サンスクリット語で「宝石」の意味を持つUpalaに由来していて、和名では蛋白石（たんぱくせき）と呼ばれています。そんなオパールが注目され始めたのは、20世紀に入ってから。魅惑の輝きから、文豪と称されるシェイクスピアや宮沢賢治などの話の中にも出てきます。

古代ギリシャでは、オパールは所有者に預言を与え、病気から守ってくれると言われていました。また、喜びと豊かな気持ちを与えてくれる「希望の石」と呼ばれたり「キューピットストーン」と呼ばれたりと、オパールは古くから多くの人々に愛されてきた宝石です。

オパールの石言葉は「純粋」「希望」「忍耐」「幸運」などです。色を変えながら輝くオパールは幸運の石とされ、宝石の中でも明るく幸せなエネルギーを持ちます。願いを達成するために可能性や才能を引き出してくれたり、集中している時や煮詰まっている時などに気持ちをすっきりさせてくれたりと、良い方向へ導いてくれるとされています。

トルマリンは熱が加わると電気を帯びる、少し変わった特徴を持つ宝石です。10月の誕生石であるトルマリンの歴史と特徴、石言葉などを紹介します。

トルマリンは熱が加わると電気を帯びる特徴を持つことから、和名で電気石と呼ばれています。このトルマリンの帯電する性質を活かして、肩こりや腰痛を治す試みが行われてきました。また、摩擦することで健康に良いと言われるマイナスイオンを発生させると言われています。

トルマリンは、無色・ピンク・レッド・グリーン・ブルーなど、色のバライティに富んでいます。その中でも、ネオンブルーと呼ばれる鮮やかな蛍光色のパライバトルマリンは希少性があり、価値が高いです。

また、トルマリンの中には何色か混じったものも。2色以上混じるものはバイカラートルマリンや、パーティーカラートルマリンと呼ばれています。

トルマリンはたくさんの色があることから、別名「虹の宝石」と呼ばれる宝石です。語源は、スリランカのシンハラ語で「混合宝石」を意味するトラマリニと伝えられています。

色によってルビーやエメラルドなどと間違えて認識されることが多かったため、トルマリンは他の宝石と比べると伝承が少ないようです。そのため、昔の文献で「電気を帯びる不思議な宝石」と残っている場合、そこからトルマリンと推察されています。帯電性を持つことから、さまざまな地域で神聖な儀式や病気の治療に使われていました。

また、輸送を行っていたオランダ人はトルマリンの帯電性に気づき、この性質を利用して船のほこりや汚れを取っていたようです。

トルマリンの石言葉は「愛情」「健康」「潔白」「安楽」などです。電気を帯びる不思議な特徴から、感情を落ち着かせ、精神的な癒しを与えるとされています。不安になりやすい時、疲れが溜まっている時に身に着けると良いでしょう。

不安を取り払い活動的になれるよう導くとされるブラック系、精神をリラックスさせてアイディアをひらめくサポートをしてくれるブルー系、傷心を癒やし落ち着きを取り戻すグリーン系、集中力を高め好奇心を沸き立たせるピンク系など、トルマリンは色によって持つ意味が異なります。

mi lunaは地球に優しいサスティナブルジュエリーブランドです。トルマリンを始めとする、さまざまな宝石をあしらったジュエリーを扱っています。ここではmi lunaの魅力とともに、トルマリンを使ったおすすめのジュエリーを紹介します。

mi lunaは“地球に優しいサスティナブルなファッションを楽しみたい”という想いから誕生しました。コメ兵が買い付けたジュエリーの中から、鑑別を通して厳選された宝石だけを一つ一つセレクト。リデザインしているため、地球環境に優しいだけでなく低価格なところも魅力です。

自分の誕生石ジュエリーを、他の宝石をあしらったジュエリーと重ね着けするのも素敵です。ここでは、10月の誕生石オパールとトルマリンのお守り力を高める、相性の良い宝石を紹介します。

社交性をサポートし愛情や友情を育むトパーズは、愛嬌のある親しみやすさを養い、持ち主の長所を引き出してくれるとされています。オパールと組み合わせると、持つ人の魅力を引き出して輝かせてくれるでしょう。

またトパーズは必要なものを引き寄せる力を秘めているので、オパールが持つ行動力と合わさることで、生涯できる仕事やパートナーに出会わせてくれると言われています。

ムーンストーンは母性と関りがあるとされる宝石。相手に安心感を与えることで人とのつながりが柔軟になり、心地良い関係を築けると言われています。オパールと合わさると、ムーンストーンの持つ女性らしい性質が高まり、恋愛成就の力を強めてくれるでしょう。

ローズクォーツは、明るく前向きな気持ちにしてくれると言われる宝石です。癒しの効果を持つトルマリンと組み合わせることで、自分のエネルギーが整い、疲労が和らぐと言われています。体力面にも精神面にもプラスの作用がもたらされ、心のリラックスと充実化を図れます。自分のありのままを姿を認め、愛せるようになるはずです。

アベンチュリンは、森の緑を彷彿させる濃い緑の宝石です。疲れたり傷ついたりした人の心を癒し、元気を復活させてくれると言われています。アベンチュリンだけだと回復の反動がくる可能性がありますが、トルマリンと組み合わせることで、少しずつ回復できるようになるでしょう。仕事に追い詰められている時や、エネルギーを充電したい時に身に着けるのがおすすめです。

10月の誕生石のオパールとトルマリン。オパールは水分を蓄え、トルマリンは電気を帯びるなど、どちらも不思議な性質を持った魅惑的な宝石です。10月の誕生石をあしらったジュエリーをお守りとして身に着けてみてはいかがでしょうか。