約18年間にわたり顧客のセルフケアに携わってきた自然療法セラピスト。関西を中心にフランチャイズを含め6店舗のサロンを展開し、自身の技術やセラピストとしての心構えを伝えたいという想いからセラピスト育成スクールも立ち上げる。また、セラピストとして活動しながら、セルフケアブランド「aroma-pahti（アロマパシィー）」のプロダクト開発も行う。

体だけではなく、心のケアにも着目しています。以前は体のみにフォーカスしていたこともありましたが、心が元気であれば体はもちろん、その人のエネルギー全体も元気になるように思います。心が元気だと行動が活発になり、人と出会う機会が増えてご縁が広がる。そうすると自分の運も開けて人生も楽しくなります。

加えて、セラピストとして鈍感でいることも大切にしています。お客様にとってセラピストは、家族でも友人でもない。だからこそ話してもらえることがあり、私も家族や友人とは違った視点からアドバイスやサポートができるのではないかと考えています。そのため、必要以上に敏感にならず、お客様の感情に入り込んでしまわないよう気を付けています。

またサロンを経営したり、SNSなどで発信したりしているとネガティブな感情にふれる機会が多々あります。良い意味でそういったネガティブな感情に鈍感になり、自分にとって心地の良いポジティブなものに目を向けることを意識したいですね。

「aroma-pahti」は、お客様のコアな部分もケアできるオイルを作りたいという想いから生まれました。量子力学を取り入れ、フラワーエッセンス・アロマセラピー・ホメオパシーの3種類の植物エッセンスを融合しているのが特徴です。

プロダクトの開発にあたり、お客様からの質問に誠意をもって回答したいという想いから、エビデンスには特にこだわりました。「aroma-pahti」のオイルはそれぞれ、怒りや不安といった悩みを解消する効果をもたらすよう、植物エッセンスをブレンドしています。しかし、怒りや不安といった感情への作用は目に見えません。

そこで、「aroma-pahti」のプロダクトはすべて周波数を測定しています。周波数の測定は、入っている成分が悩みや感情にどう作用するのか、成分のブレンドが不安や怒りといった感情にどう共鳴するのかを知る手がかりになります。

「ME FIRST」の言葉で伝えたいのは「自分らしく生きること」です。周囲からどう評価されているかが幸せの軸になっている人もいますが、自分の幸せは自分で決めてほしいという意味を込めています。

人生にはいくつものライフステージがあり、さまざまなライフイベントが訪れます。それまでの人生を振り返ったときに「当時は良かったな」と後悔するのではなく、今この時間が輝いていると感じてほしいですね。私自身の人生においても、今、この瞬間が未来を作っていくという考え方を大切にしています。

自然体の自分を一番好きでいられるようなプロダクト作りを通して、ブランドコンセプトである「ME FIRST」を伝えていきたいです。

2004年にオーストラリアへ渡り、現地の専門学校で自然療法を学びました。オーストラリアで自然療法を学ぼうと思ったのは、自然療法の地位が確立されていて、認知度も高かったからです。自然療法に関するプロダクトが数多く販売されているなど、自然療法が日常に浸透している環境に身を置いて学びたいと思いました。

現地では、多くの人が元気になる方法のひとつとして自然療法を取り入れており、学んだ自然療法の知識を活かして誰かが幸せになれる仕事って素敵だなと感じました。

帰国後も自然療法セラピストの仕事に就くことができ、スキルアップの機会にも恵まれました。この仕事をしているからこそ出会えた人もいて、嬉しいですね。しんどいこともあるけれど、好きなことだからこそ、自分らしくがんばってこれたのだと思います。

日本だとアロマセラピーやホメオパシーはリラックスのために取り入れて、それで終わりという風潮があります。しかし、オーストラリアでは、クライアント一人一人の悩みや不調に対して自分の専門性をもって包括的に向き合うものと認識されており、そこがおもしろいと感じました。

また、自然が身近にあるオーストラリアでは、自然にふれることでデトックスやリフレッシュをしている人が多く、自然療法が受け入れやすい環境なのだなと感じました。

「意識して自然にふれること」を心がけています。例えば東京は都会ですが、大きな公園があったり、鎌倉など自然豊かなエリアにアクセスしやすかったりと、意識するだけで十分自然を感じられます。

ただし、自然にふれることだけが、リフレッシュやデトックスではありません。今の自分がどうしたいのか心の声に耳を傾け、心地良いと感じた場所で過ごすことがリフレッシュやデトックスにつながると考えています。のんびりと田舎で過ごしたいのか、便利で洗練された都会で過ごしたいのかは、同じ人でもそのときの気持ちやライフステージによって変わるものだと思っています。

今の自分の感情を知り、セルフケアをすることが大切ですね。私であれば、エネルギーが足りず周囲の物事がうまくいかないと感じるときは、自然にふれたり、瞑想したり、自分だけの時間を過ごしたりといった工夫をしています。

感情や思考にはポジティブなものとネガティブなものがあり、自分の発した感情や思考は跳ね返ってくると考えています。そのため、ネガティブな思考ばかりだと、ネガティブなものに引き寄せられてしまう。一方、心がポジティブな感情で満たされていると、自然とポジティブなものに目が留まるように思います。

「自分は自分、人は人」の考え方でなるべくネガティブな感情や思考を手放すようにすると、気持ちも楽になれるのではないでしょうか。

「aroma-pahti」のプロダクトを多くの人に使ってもらいたいですね。日本人みんなが愛用していて、ポーチを開けたらいつも入っている、そんな存在になれたらと思っています。

また私が自然療法を学んだルーツはオーストラリアなので、オーストラリアにプロダクトを並べられるようになりたいです。それに向けて現在は、オーストラリアの会社と商談などを進めています。せっかくならば「日本らしさ」にもこだわりたいので、竹のディフューザーを精油とセットで販売し、ラベルに越前和紙を使う予定です。余剰在庫の竹や割り箸のおが屑といったサステナブルな素材も、積極的に活用していきたいと考えています。

まだビジネスになるかはわかりませんが、「おもしろそうだからやってみる！」の精神でワクワクしています。

自分そのもの、そのときの自分を表す等身大のような存在です。例えば、昔はシルバーが好きだったのですが、今の自分にはゴールドが心地良く感じられます。

また、私の誕生石であるオパールのジュエリーは、特別なお守りのように身に着けています。このオパールのリングは2代目で、初代のものより少し大ぶりです。年齢を重ねるに連れて、天然石も大きめのものがフィットしてくるのかなと感じています。

初代のリングは関西の店舗で購入したのですが、お風呂上りにオパールが取れてしまい……。次回関西に行ったときに2代目を購入しようとネットで下見をしていたら、ちょうどそのとき表参道でポップアップをやっていて！運命を感じるような出来事があると、より大切にしたくなりますね。

このように、自分への誕生日プレゼントにしたり、強い想いを込めたりと、何か理由付けして購入したジュエリーは、たとえそれが決して高価なものではなくても、特別な1点になると思います。

カラーや輝きがきれいで、見ているだけで明るい気持ちになれるところが好きです。オーストラリアでは天然石を用いた自然療法もあるほどで、身に着けることでパワーをもらえる気がします。

ひと目見たときから、心躍るカラフルなところに惹かれました。大きさ、形、カラーが1つ1つ異なる、色とりどりの天然石の中から選ぶ楽しさもあり、迷っちゃいますよね。

それこそ「きれい」「かわいい」ってポジティブな感情なんですけど、ジュエリーを通してそういったポジティブな感情を自然に出してくれたり、引き出してくれる素敵なブランドだなと思います。

家族そのものや家族との時間です。夫と娘と一緒に何かをすること、休日を過ごすことを第一優先にしています。昔は仕事が最優先というときがあったからこそ、今は家族と過ごす時間の大切さを身に染みて感じています。