<SDGs Week 特別企画> 世界に誇る日本のアコヤ真珠の生産量が不足?その課題に向き合うmi lunaのサステナビリティとアップサイクルジュエリーの魅力とは。

<SDGs Week 特別企画> 世界に誇る日本のアコヤ真珠の生産量が不足?その課題に向き合うmi lunaのサステナビリティとアップサイクルジュエリーの魅力とは。

美しい照りが世界中の人々を魅了するアコヤ真珠。そんなアコヤ真珠が近年、生産量の減少と世界的な需要の高まりを受け、価格が上昇するという問題に直面しています。

そんなアコヤ真珠が不足している背景とその課題に向き合うmi lunaのサステナビリティやパールジュエリーの魅力についてmi lunaディレクターにインタビューしました。

皆さん、こんにちは。

ますます秋の訪れを感じる季節になりましたね。
そんな季節には麗しい純白のパールを身につけたくなりますよね。

美しい照りと輝きで人々を魅了してやまないアコヤ真珠。
カジュアルからフォーマルまで、どんなスタイルにも使いやすいことから男女問わず人気です。

そんなアコヤ真珠の生産量が近年不足しているという問題を抱えていることをご存知でしょうか。

本日はアコヤ真珠が不足している背景と、またその課題に向き合うサステナブルジュエリーmi lunaのサステナビリティやパールジュエリーの魅力についてmi lunaのディレクター石田恵利花さんにインタビューしました。

アコヤ真珠が近年不足しているとのことですが、なぜこのようなことが起きているのでしょうか。

いくつか原因があると言われていますが、1つとしてはアコヤ貝の大量死が原因と言われています。

そもそも真珠がどのようにできているかというと、親となるアコヤ貝の体内に異物が入り込み、そこに貝殻成分を作る分泌物が合わさって、その膜が何層にも重なって、丸い真珠が形成されるんです。

その過程で何らかのウイルスに感染してしまったことが原因で2019年の夏頃から、
アコヤ貝が大量死するということが発生してしまいました。

確実な原因が解明されているわけではないのですが、そういったことが原因でアコヤ真珠が不足していると言われています。

美しい真珠を生み出してくれるアコヤ貝も、私たちと同じ生き物なのだ、ということを感じさせられます。

ここ2、3年でアコヤ真珠の価格が倍くらいに高騰していますが、それもこちらと何か関係があるのでしょうか。

はい。このようにアコヤ真珠が不足しているにもかかわらず、近年特に中国をはじめとしたアジア圏でのアコヤ真珠の需要の高まりによって、需要と供給のバランスが崩れていることが影響していると言われていますね。

特に日本のアコヤ貝は、品質が高く、てりも美しく、養殖の技術も高いということで、海外から高く評価されていて人気です。

私たちもPOP UPなどで中国のお客様にお会いすることがあるのですが、”アコヤパール”と聞くと、特別感を感じてくださり、購入をご希望される方が非常に多くいらっしゃいます。

バイヤーの方々はまとめ買いをされていったり、最近ではライブ配信で、リアルタイムにパールアイテムをお求めになる方々も。


アコヤ真珠は日本が世界に誇る品質や輝きと言われているだけあり、元々人気があったということもありますが、ここ最近は特に需要の高まりを感じていますね。

ここ最近、訪日客が増えているみたいですし、これからも人気は高まる一方なのではないでしょうか。

そうですね。コロナが明けて以来、徐々に訪日客が増え、これからますますインバウンドの消費が増えると言われているので、アコヤ真珠の人気は高まっていくだろうなと感じています。

また、日本でも数年前からジェンダーレスなファッションの風潮もあり、男女問わずパールアイテムを身につけて楽しむようになったことや、フォーマルなシーンだけでなく、Tシャツに合わせたり、カジュアルなシーンでも取り入れやすくなったことが、パールの人気を高めている理由の1つと言えると思います。

実際にmi lunaでもアコヤパールとゴールドチェーンを組み合わせた人気のネックレスがあるのですが、カップルで兼用して使いたいとご購入される方も多いです。
ペアルックとして楽しんでいただいている方も。

日本国内に留まらず海外でも人気のあるアコヤ真珠ということですが、mi lunaのパールジュエリーはとてもお買い求めやすい金額ですよね。

はい。私たちは元々ブローチやネックレスなど古いジュエリーに使われていた天然石やパールをアップサイクルしており、そこにデザインを加えることで新しいジュエリーとして皆様にお届けしています。

そのため、新たに買い付けを行ったりしないという意味で、近年のアコヤ真珠の不足の影響を受けにくいことや、今既に資源として存在しているパールをアップサイクルしているということでこのような価格での提供が可能なのです。

天然石でいうと、地金の部分のデザインが時代に合わなくなってしまったなどの理由で世に出なくなってしまったものから上質な天然石だけを取り除き、アップサイクルしています。

パールについては、冠婚葬祭などで使われる一連のパールがあると思うのですが、
それを1粒1粒の状態に戻し、上質なものをセレクト。
それぞれの大きさや形に合わせて、リングやピアスにしています。


またデザイン面でも、我々は取り外した石を一切リカットしていません。
そのため、同じ石でも大きさや形が異なり、全てが一点ものとなっています。

その個性を元にデザイン、製造しています。
形の違うものをあえてペアにしてピアスにしたり、アップサイクルならではのデザインを楽しんでいただいています。

確かに、祖母からもらったジュエリーなどはちょっと今のファッションに合わせるにはビンテージな雰囲気というか、、、。

そうなんですよね。天然石やパールは上質なのだけれども、もう少しシンプルなデザインなら普段使いしやすいだろうな、というアイテムも多いですよね。

何千年も前から存在している天然石やパールのその輝きは決して色褪せないものだと感じていて、その輝きやストーリーを次の世代に届けたい、そんな想いで皆様にジュエリーをお届けしています。

中にはアップサイクルしたジュエリーに抵抗を持つ方はいらっしゃらないのでしょうか。

そうですね。mi lunaが誕生してから今年で5年が経ったのですが、誕生した当初は確かに「アップサイクルって?」「サステナブル?リサイクルなの?」と、”アップサイクル”や”サステナブル”という言葉が世の中に浸透していなかったということもあり、ネガティブなイメージを持たれている方もいらっしゃいました。

ただ、ここ何年かでSDGsが広くメディアでも紹介されるようになったり、サステナブルな企業やブランドが増えたりと、一般的に知られるようになってからは、私たちのコンセプトやストーリーに共感し、むしろ「素敵ですね」「石が綺麗ですね」とポジティブなお声を聞くことがとても増えたと感じています。

「同じものを買うのであれば、地球に優しいものがいい」というように、心地よい消費体験を選ぶ方々が増えてきている印象です。

私たちも​​天然石やパールが主役になるアイテムを多く販売していることもあり、mi lunaでは圧倒的に天然石やパールがお好きな方や石の綺麗さを気に入り、ご購入いただく方が非常に多いです。

POP UPなどでお客様に接客している中でもサステナブルが浸透してきているのを実感しますよね! 使われているパールは全てアコヤ真珠ですか?

主にアコヤ真珠が多いのですが、他にも淡水パールや白蝶パール、黒蝶パール、マベパールなどがあります。
カラーもホワイトだけでなくピンクやブラックなど様々です。

希少性が高いということもありますが、特に白蝶パールは人気が高く、唯一無二の輝きとボリューム感から、白蝶パールを使ったネックレスやチャームは発売してすぐにほとんどが売れ切れてしまいました。

特に歪んだ形をしているバロックパールは1つ1つ形が異なり、個性も豊かなので、自分だけのお気に入りの形を選ぶのも楽しいと言っていただいています。

愛着が湧いて、ずっと大切にする、ということにも繋がりますよね。

まさにそうですね。POP UPなどでは実際にそれぞれのパールを見て、触れていただけるので、お客様とどんなパールにしようか盛り上がることがあるくらいです。

最後にディレクターとしてサステナブルジュエリーmi lunaの魅力や、想い、こんな方に楽しんでいただきたい、などありましたら教えて下さい。

宝石はきらびやかな一方で、実は新しく手に入れるために、鉱山を採掘する中で環境破壊が行われてしまっているという社会問題も生まれています。
これまでに幾度となく採掘を繰り返し、石の種類によってはもう採ることが難しくなっているものもあります。

そして採掘自体もとても危険な場所で行われたり、生活のために低賃金労働が行われている、という人権問題もあります。

私がよく感じるのは「宝石やパールは地球が長い歳月をかけて生み出した、地球からの贈り物」だと思っています。

身に着けると気分が高まったり、勇気付けてくれたり、きらびやかでありながらもパワーをくれる存在。

だからこそ、そういった背景を知った上で、地球に感謝しながら、日々のお洒落を楽しんでいくことって、心が温かくなるような、心地よい体験だと思っています。

また、今ある資源でも、世の中には美しく素晴らしいものが溢れています。

そこに新しい価値を与えたり、1つ1つのパールや天然石の個性に愛着を持つことで、長く愛用していけるとっておきの存在になると思うのです。

皆様にも、選択肢の1つとして、サステナブルなものを選んで楽しんでいってもらえたら嬉しいなと思います。

今後もmi lunaを通してお客様に背景のストーリーを少しづつ知っていただき、楽しみながら地球に優しいアクションをするきっかけになれたらと思っています。

石田恵利花

株式会社Luna Vista 代表取締役CEO
サステナブルジュエリーブランドmi luna  ディレクター


慶應義塾大学環境情報学部卒。新卒でサイバーエージェントに入社し、新規事業のアプリなど複数のサービスを立ち上げ、音楽配信サービス「AWA」の立ち上げ・プロデューサーを務める。
退社後メキシコへ移住、現地アーティストのジュエリーや世界観に刺激を受け、帰国後はフリーランスとして女性系メディアやブランドの企画やマーケティングに携わり、数々のプロデュースを手掛ける。現在は、株式会社Luna Vistaを立ち上げ、地球にやさしいサステナブルジュエリー「mi luna」をはじめ、様々なプロデュース事業を展開中。

天然石とパールのコレクション

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