- Sustainable
- 2021.11.01
アップサイクルとは?取り組み事例や簡単に実施できるアイディアを紹介
アップサイクルとは廃棄される製品を加工し、元の製品とは異なる新たな価値を持つ製品に生まれ変わらせることです。業務用に作られた素材は頑丈なので、アップサイクルすれば丈夫で高品質な日用品を生むことが可能になります。本記事では、アップサイクルの意味や取り組み事例、個人でもできるアイディア例を紹介します。
INDEX
- アップサイクルについて
- アップサイクルの意味
- アップサイクルの反対の意味を持つダウンサイクルとは
- リサイクルやリユースとの違い
- 過去話題になったアップサイクルの取り組み事例
- 【事例①】トラックの幌やシートベルトをバッグに
- 【事例②】コーヒーのカスをボディスクラブに
- 【事例③】荒れ果てた倉庫を商業施設に
- 【事例④】タイヤのチューブをバッグやスマホケースに
- 個人でも簡単にできるアップサイクルのアイディア
- 着なくなった洋服をバッグに
- お菓子袋をポーチに
- 空きビンや空き缶をインテリア小物に
- アップルサイクルに取り組むサスティナブルブランドmi luna
- mi lunaについて
- 涼しげな指を演出してくれるリング
- 着け方が楽しめるピアス
- パールが上品なロングピアス
- アップサイクルを意識して物を長く愛用しよう
アップサイクルについて
環境保全などの社会問題を解決するために、アップサイクルの考え方が注目されています。物を大切にする点ではリサイクルやリユースと同じですが、意味に違いがあることをご存知でしょうか。まずはアップサイクルの意味や、リサイクルやリユースとの違いについて詳しく紹介します。
アップサイクルの意味
アップサイクルとは廃棄される製品を捨てるのではなく、素材や特徴を活かして元の製品より価値をアップさせることです。環境に優しく、サスティナブル(持続可能)な社会を実現するための新しい方法として注目されています。
アップサイクルの反対の意味を持つダウンサイクルとは
ダウンサイクルは、アップサイクルの反対語として提唱されている言葉で、製品や物を再利用するものの、元の製品より価値が下がることを意味します。例えば、古いTシャツやタオルを雑巾にして再利用するなどです。雑巾も重宝するアイテムですが、元の製品よりかは価値が下がるため、ダウンサイクルに該当します。
リサイクルやリユースとの違い
アップサイクルは、廃棄する製品の素材や特徴を活かしつつ価値を高めて、新たな製品に生まれ変わらせる方法です。それに対しリサイクルは物を再生利用することを言い、回収した物を原料まで戻して再利用する方法。例えばペットボトルを回収し、細かく砕いてプラスチックのチップにした後、また溶かして別の製品の原料にします。
そしてリユースは、物を捨てずにその物自体をそのままの形で再利用する方法です。例えば、着なくなった服をリサイクルショップやフリーマーケットなどで売り、そのままの形で別の人に使ってもらうなどが挙げられます。
過去話題になったアップサイクルの取り組み事例
実際に、廃材料を加工して新たな商品を生み出している企業はたくさんあります。物だけでなく、建物のリノベーションなどもアップサイクルの事例と言えるでしょう。こちらでは、過去話題になったアップサイクルの取り組み事例を紹介します。
【事例①】トラックの幌やシートベルトをバッグに
1993年創業のFREITAG(フライターグ)はトラックの幌の部分や車のシートベルトを利用して、丈夫なメッセンジャーバッグを作った、アップサイクルの先駆けとも言えるブランドです。撥水性に優れ、耐久性もあるトラックの幌を廃棄せずに再利用し、価値を上げて販売するアップサイクルの実用的な例と言えるでしょう。
【事例②】コーヒーのカスをボディスクラブに
HUG BROWNE(ハグ・ブラウン)は、大量に廃棄されるコーヒーのカスを再利用し、地球環境に優しいボディスクラブを開発して新たな価値を生み出しました。使われている瓶は家で再利用されやすいように目盛りを付け、梱包材も100%リサイクル可能な素材を使うなど、一貫して環境問題に取り組んでいます。
【事例③】荒れ果てた倉庫を商業施設に
建物のリノベーションも建築物を活かしながら価値を高めることなので、アップサイクルの一つの事例と言えます。横浜の赤レンガ倉庫は保税倉庫として1989年に役目を終えると、そのまま放置され、荒れ果てていました。
その後、1992年に横浜市が国から権利を取得し、補修や補強の工事を開始。そして、2002年に「港のにぎわいと文化を創造する空間」をコンセプトにした商業施設へと生まれ変わったのです。
【事例④】タイヤのチューブをバッグやスマホケースに
SEAL(シール)は、大型トラックに使われていた廃タイヤのチューブを再利用して、新しい製品に生まれ変わらせているブランドです。タイヤのチューブは、水を通さず弾力性と耐久性が高いという特性があります。黒い色もそのまま利用して、モバイルケースやカバンの素材として使っています。
個人でも簡単にできるアップサイクルのアイディア
企業だけでなく、個人でもアップサイクルを実践することは可能です。服やバッグだけでなく、普段何気なく捨ててしまっている商品の袋や空き缶なども、工夫すれば長く使える物に変身させることができます。個人でも簡単にできるアップサイクルのアイディアを紹介します。
着なくなった洋服をバッグに
デニムは生地が丈夫なため、袋などに加工すると長持ちします。着なくなったデニムを大きめのバッグやPC用のバッグに加工するのも可能です。また、Tシャツはエコバッグとして加工できます。襟の部分と両袖の部分を切って持ち手にし、裾の部分をカットして縫えば自分だけのエコバックが完成です。
お菓子袋をポーチに
お菓子の袋は可愛いものが多いですよね。特に海外のお菓子の袋は、カラフルで見た目にもおしゃれ。プラスチック製の袋は意外と丈夫なので洗って縫い合わせ、チャックを付ければポーチとして持ち歩けます。
強度が心配な場合は、ラミネートをして補強してあげると良いでしょう。アイロンで貼れるラミネートシートもあるので、ぜひ参考にしてみてください。
空きビンや空き缶をインテリア小物に
空きビンは、特にアップサイクルしなくても物を保存できて重宝するアイテムです。アップサイクルしたい場合は、空きビンを電球のカバーにすれば、おしゃれなランタンに早変わり。蓋の部分に電気の配線が通るだけの穴を開け、電球にビンを被せて蓋を閉めれば完了です。ただし、熱を持つ電球はガラスが割れてしまうので、蛍光灯やLED電球をおすすめします。
その他、おしゃれな空き缶も小物入れなどに変身させることが可能です。自由に色付けできるので、自分好みに加工をしてキャンドルスタンドやガーデニングのプランターなどにアップサイクルすれば、今よりもっとおしゃれな空間を演出できます。
アップルサイクルに取り組むサスティナブルブランドmi luna
おしゃれを楽しむジュエリーにも、アップサイクルの事例があります。mi lunaは、コメ兵が買い取ったアイテムから宝石を取り外し、新たなジュエリーとして生まれ変わらせているブランド。こちらではアップルサイクルに取り組むサスティナブルブランド、mi lunaのおすすめジュエリーを紹介します。
mi lunaについて
mi lunaは、地球に優しいサスティナブルなファッションを実現するために誕生したジュエリーブランドです。コメ兵(宝飾品の買取・販売店)が買い取ったジュエリーから、選び抜かれた天然石だけを職人が丁寧にリデザインして生まれ変わらせています。この循環型を実現し、限りある地球の資源を大切にしながら可愛らしく、地球にもお客様にも優しいジュエリーを提供しています。
涼しげな指を演出してくれるリング
着け方が楽しめるピアス
パールが上品なロングピアス
アップサイクルを意識して物を長く愛用しよう
アップサイクルは、廃棄される予定のものを加工して、新たな価値をつけて無駄なく物を使う考え方です。廃材料から作られた製品も多く開発されています。物を楽しく長持ちさせるために、アップサイクルを意識してできることから挑戦してみてくださいね。